ニュートンワークス株式会社

電動化システム

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製品の電動化は、脱炭素への対応やエネルギー効率向上への期待から、多くの分野で開発が進められています。一方で、従来の動力源からモータへ置き換えるにあたっては、さまざまな技術的課題が存在します。特に、小型軽量化や高速回転化に伴う「振動」や「熱マネジメント」は、電動化設計における最重要課題の一つです。
ニュートンワークスではこれらの課題に対し、「モータ単体 × 適用製品」のシステムとして予測・評価検証を行うソリューションをご提案します。

  • モータによるNV駆動
  • モータの熱マネジメント
  • 支持系のNV
  • 電動システムの評価

モータによるNV駆動

- モータ×機械ノイズによるNV予測 -
◎ NVの発生要因

電動化において最も使用される部品の一つがモータなのではないでしょうか。
このモータを回転させると、スロットコンビネーションや磁気飽和、インバータ高調波などが原因でトルクにリップル成分が含まれます。
さらにモータには回転を伝達させるためのシャフトやカップリング、減速させるための歯車、振れ回りを支持する軸受などさまざまな機械部品が取り付けられ、製品を動かすアクチュエーターとして活用されます。
このアクチュエーターの動きには、モータのトルクリップルや歯車かみ合い振動、機械部品のガタや非線形特性などが振動の発生要因として含まれています。

これらの要因を解析モデルとして考慮することでNVの予測/把握をしていきます。 モータのトルクリップルに関しては、詳細解析のデータや数学関数による加振力表現を適用します。 機構部品に関しては、各部品の慣性およびガタ、歯剛性、ねじり剛性などを考慮します。

solution-evsystem1-1【モータトルクリップル解析】

 

◎ NV検討の重要性

自動車のように加減速が多い走行条件では負荷変動も大きく、モータ駆動時の振動を精度高く予測・設計することが不快な振動の抑制につながります。

またシャフトのような回転体は固有値をもち、回転数が変動する過程で共振点を通過します。モータから機械部品を含め統合的な振動の事前把握や対策検討が重要です。

モータ~機構部品(歯車、軸受け、シャフトなど)を含んだユニットシステムの解析モデルは、各部品の単体設計では評価できない統合的なNV予測が可能です。 図は、回転におけるねじり共振を結果で示した例です。

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【モータ~機構部品を含んだユニット】

 

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【共振点の予測結果】

 

◎ ポイント

本ソリューションは、製品開発の上流工程におけるモータの動力・体格設計からモータ駆動制御の設計までを統合的に考慮した駆動制御システムです。各開発の担当者が開発の初期から、システムの全体像を共有・検討できます。
モータ起振力や歯車のかみ合いに起因する「ねじり共振」を構想段階で予測・評価することで、静粛性と耐久性を両立した高品質な電動駆動ユニットの設計に貢献します。

solution-evsystem1-4【各開発担当者の適用領域をモータ駆動制御システムモデルに統合させた図】

 
◎ 事例
  • 上流工程におけるモータ動力および体格形状の設計
  • モータ駆動制御の設計
  • モータおよび歯車ノイズによるねじり共振の予測
 
◎ 応用事例
  • 軸受のガタを考慮した駆動伝達系モデルとの連成評価
  • 歯車のラジアル・アキシャル方向への加振による、シャフトふれまわり回転との連成評価

 

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モータの熱マネジメント

- モータ発熱に対する冷却性能およびモータ効率の予測 -
◎ 発熱要因

自動車用モータを例に挙げると、高出力による発熱はエネルギー損失となるため、電費や航続距離を改善する観点から更なる高効率化が求められています。
また小型・高出力なモータは熱密度が高く、放熱面積が小さくなる傾向にあります。モータ自体の自然放熱だけでは許容温度を超えてしまうため、熱設計の観点においても上流工程での事前予測が重要です。
そこで設計したモータの損失(銅損、鉄損、機械損失)と冷却性能を予測するため、伝熱および冷却回路モデルを用いた評価手法を提案します。

モータの発熱は主に各種損失に起因します。コイルへの通電により発生した磁束は、ステータやロータコアを通って磁気吸引力を生み出し回転運動へと変換されますが、このとき電流の大きさや位相、回転数が変化することで、銅損や鉄損といった損失(発熱量)の分布や大きさが変動し、各部の発熱要因となります。

solution-evsystem2-1【モータにおける発熱】

 

◎ 熱予測の重要性

事前に発熱量と冷却性能を予測しておかなければ、試作評価次に不具合が発生して大規模な手戻りが生じ、開発スケジュールの遅延につながります。そのため、熱マネジメントは製品開発における極めて重要な設計項目です。

ステータやロータの体格形状(内外径など)、磁石寸法(幅・長さ・厚み)、および材料データをもとに、モータ内部の伝熱回路と冷却回路を組み合わせることで、各構成部品の到達温度を予測します。

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【モータ伝熱回路による各部の温度結果】

◎ ポイント

モータ内部の伝熱回路に基づき、各構成部品の温度推移を予測します。
モータ内部の熱は、構造やアセンブリの違いによって径方向や軸方向への伝熱、部品間の熱抵抗など、多様な経路をたどります。

水冷・油冷・空冷といった各種冷却方式に応じたシステム連成解析を実施することで、冷却性能を的確に見極め、効率的な熱マネジメント設計をサポートします。

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【冷却およびモータ内の伝熱回路イメージ】

 

◎ 事例
  • モータ内部の伝熱回路における各部品の温度予測
  • 各種モータ冷却方式に応じたシステム連成評価
◎ 応用事例
  • 磁場解析や実測データを用いたモータ熱効率マップの生成
  • モータ特性を車両のエネルギーマネジメントシステムへ適用した評価

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【各損失を考慮した回転数、トルクに対する効率マップの生成】

 

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支持系のNV

- ステータ/ハウジングに対するアプローチ -
◎ モータ振動

モータの振動は「加振力 × 伝達系」として広く知られています。
加振力においては電磁加振力がステータ・ハウジング側を加振するため、加振力を低減することがモータ設計における主要な対策の一つとなります。一方でステータやハウジング側の固有値と加振力が共振すると、過大な振動騒音や製品の故障・不具合につながるため、加振力そのものの低減だけでなく、支持系(構造伝達系)の振動予測と対策が不可欠です。

 

◎ 支持系に対するアプローチ

支持系へのアプローチとしては、ステータやハウジングの形状を変更して共振点を回避する手法(トポロジー最適化など)が挙げられます。
ただしステータやハウジング側はコアの積層構造やパーツ間の接触状態といった境界条件により、構造モデルとしての精度が大きく左右されます。
当社では、こうした構造モデルの予測精度の向上や、最適化による伝達系特性の改善ソリューションをご提案します。

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【モータハウジングの形状最適化による音圧比較】

形状最適化した結果に電磁加振力を付与し、音響解析にて音圧を比較しています。

 

◎ ポイント

従来よりニュートンワークスが培ってきた構造解析および接触・形状最適化技術を組み合わせることで、伝達系における振動問題の改善や予測手法の構築をサポートします。
ステータ積層間の面圧分布やステータ–ハウジング間の接触状態を精度よく考慮した支持系モデルの作成に加え、形状最適化による効果的な振動改善案をご提案します。

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 【ステータハウジングの構造解析による設計/対策のアプローチ】

 

◎ 事例
  • ハウジング構造の振動特性予測
  • 支持系モデルの形状最適化
  • 焼きはめを考慮した接触解析

 

◎ 応用事例
  • 形状最適化の前後にわたる音響解析評価

 

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電動システムの評価

- 電動化システムにおけるメカニズム検証/予測評価 -
◎ 電動化問題

従来の産業ロボットや家電製品に加え、近年では自動車、建設機械、搬送機器など様々な分野で電動化の開発が急速に進んでいます。
電動化ではモータをはじめソレノイドやリニアモータなどの電動アクチュエーターを適用し、駆動や停止といった動作を自動化していきます。その際、単一の電動機による個別の問題だけでなく、電気、機械、熱流体が複雑に絡み合う「複合的な物理現象」に起因する問題が製品の性能劣化や不具合につながるケースは少なくありません。
このように電動化を「マルチドメインなシステム」として捉えると、個別部品の単体最適化にとどまらず、システム全体としての最適化が不可欠です。
一方で、システムモデリングの現場では、専門外の域以外における部品のパラメータ設定やモデル化の手法が分からないといった課題に直面することが多々あります。
弊社が取り扱うシステムモデリングツールで「SimulationX」には、豊富な標準ライブラリやサンプルモデルが用意されています。モデリングやパラメータ設定でお困りの際は、是非ご相談ください。

 

◎ システム解析と分析

「不具合のメカニズムを把握したい」「実機テストでは現象を計測できない」といった課題に対し、システム解析モデルの活用は非常に有効なアプローチです。
弊社のCAEツールや分析技術を用い、「電動機 × 対象製品」における電動化システムのバーチャル検証手法をご提案します。

SimulationXには、多様な物理領域と現象を表現するための豊富なライブラリと機能が用意されています。
システムモデルを直感的に構築し、応答の妥当性検証、寄与度分析、クラスタリング、故障木解析(FTA)などを出力・分析することで、開発製品を組み込んだ際の動作挙動や不具合メカニズムの解明に役立ちます。

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【電磁弁のシステム解析モデル】

◎ ポイント

電動化システムでは、特に時定数の異なる電気領域と機械領域を組み合わせて評価する必要があります。
本手法では計算コストを抑えつつ、対象プラントモデルの特徴量や応答傾向がしっかりと合致するモデルを構築します。
軽量化されたモデルを用いることで、パラメータスタディや最適化といった分析ツールをフルに活用でき、複雑な現象のメカニズム解明を実現します。

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 【バックドアシステムモデルを使ったデータ分析による設計活用のアプローチ】

 

◎ 応用事例
  • 電磁弁におけるシステム検証
  • ドア開閉におけるバラつき影響の評価
  • コギングトルクなどの加振と伝達システムの分析
  • eAxleやEPSなど車両走行モデルとの連成

 

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